ソフトウェアライセンス管理: FinOpsパズルの重要なピース

ガートナー社の最近発表したニュースルームのQ&Aでは、VPアナリストのロバート・ネーグル氏が、企業予算におけるインフレの影響を軽減するためにCIOがどのような役割を果たすことができるかを論じています。

その中で、既存のプロセスを改良し、適切なツールに投資することで、「クラウド、ソフトウェア 、インフラの利用方法を改善する」という提案がありました。

FinOpsとソフトウェアライセンス管理は、経営陣が IT投資を最適化し、各戦略的投資が企業目標の達成につながるよう支援する2つの分野です。  

クラウドとFinOpsの台頭

1. 様々な業界で クラウドへの投資が増え続ける中 、企業に競争力をもたらすのは、もはやクラウドコンピューティングをいつ導入するかではなく、この新しい環境下で資産をどのように管理するかということなのではないでしょうか。

2. FinOpsは、様々な部門の技術、プロセス、人材を組み合わせて、クラウドへの支出が正確なリアルタイムデータに基づき、ビジネス目標を達成するために最大限に活用され、所有権と説明責任を確立するために適切に分類されるようにします。

3. "FinOpsはイノベーションを妨げ、機敏さを低下させる"または"FinOpsはコスト削減のための聞こえの良い言葉に過ぎない"と考えている人がいるかもしれません。

変化を引き起こす他の新しい概念と同様に、この分野も誤解を招きやすいものです。

関係者との対話を開始し、FinOpsの成熟度モデルであるCrawl, Walk, and Runを参照することが重要です。

『The Top Tactics for IT Agility and Resilience in a Volatile World』の中で、ガートナー社のマネージングVPであるメアリー・メサリオ氏は、"組織の変化を和らげるにはリスクを小さく、可逆的にする"と指摘しました。

4. クラウドにおいてユーザーは柔軟にリソースを増減できますが、その増減はコストとトレードオフの関係にあります。そのため企業は部署ごとの経済性を理解し、それをコラボレーション、所有権、および情報に基づいた支出決定を行うための適切なデータでサポートすることが求められます。 

FinOps Foundationでは、FinOpsの原則、そのフェーズ、ドメイン、能力について、 より詳細に説明しています

IT支出の最適化: ソフトウェアライセンス管理×FinOps

5. なぜFinOpsが重要なのかに立ち返ると、それはエンジニアリング、財務、営業、経営の各部門が、「ビジネス価値の最大化」という1つの目標に向けてタスクを調整するのに役立つからです。 

そこで、FinOpsのパズルの重要なピースとして、ソフトウェアライセンス管理が登場するのです。  

6. コスト配分またはチャージバック、コストと使用状況の変化の予測、無駄な部分の特定と対処 - これらは、FinOpsとソフトウェアライセンス管理の両者に共通する機能です。

どちらの分野も、説明責任、データの収集と分析、履歴とリアルタイムのレポート、他部門との協力が欠かせません。  

7. ソフトウェアライセンス管理は、オンプレミスか SaaS ベースかを問わず、ソフトウェアライセンスへの投資を最適化するものであり、FinOps を補うものです。

ライセンスモデルが複雑化する中、ソフトウェア資産管理 (SAM) の専門家に相談することは、ライセンス契約がクラウド環境と互換性があり、コンプライアンスに適合しているかを確保する上で非常に重要です。

8. SaaSライセンスを最大限に活用するために、ソフトウェアライセンスの使用状況を把握・分析します。 

ソフトウェアの支出を最適化には、生産性の低下を最小限に抑えるために必要なアプリケーションへのアクセスを確保すること、アプリケーションの使用状況を予測し、クラウドの柔軟な課金体系を活用した調整を可能にすること、リソースだけでなく責任ある資産使用に向けて行動を変化させることなどが含まれます。

適切なソフトウェアライセンス管理ソリューションの導入

9. ライセンス環境を幅広く検証できるようにすることは、効果的なFinOps戦略を実施する上で極めて重要です。なぜなら、財務上の目標を達成するには、資産の配分と使用について完全な透明性が必要だからです。

適切なソフトウェアライセンス管理ソリューションがあれば、これを実現することができます。

10. ソリューション・アーキテクトのサギ・ルーベン 氏が説明するように、効果的なソリューションでは、ライセンス環境のすべてのオペレーションが1 つの統合プラットフォームで実現します。一方、質の悪いソリューションでは、ライセンスネットワーク全体の管理に必要なオペレーション手順の一部しか対象としていない可能性があります。

ソフトウェアベンダーが要求するような、拡張機能と検証された情報を提供する必要があります。

11. しかし、正しい解決方法は、単にツールの購入にとどまりません。

また、データを見て、目標を達成するためのさまざまな方法を提案できる専門家の洞察も含める必要があります。前のセクションで述べたように、FinOps とソフトウェアライセンス管理の両方は、チームワークとコラボレーションが欠かせません。

FinOpsはパズルのようなものです。多くのパーツがあり、それぞれはめ込むべきスペースがあります。すべてのピースが揃って初めてイメージが湧くのです。

ソフトウェアライセンス管理は、クラウドシステムの収益性全体像を把握するための重要な要素の 1 つです。この2つを組み合わせることで、コストを最適化し、ビジネス価値を最大化することができるのです。

Open iT:SaaSの使用状況を最適化する

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例えば、バージョン9.17では、Open iTが以下のレポートにアクセスを提供することで、Adobe Creative Cloudでのライセンス把握を支援しています。  

  • ライセンス製品の割り当て  
  • 総ライセンス使用状況レポート
  • ユーザーレベルのライセンス使用状況レポート
  • ユーザーグループレベルのライセンス使用状況レポート
  • ホストレベルのライセンス使用状況レポート   
  • ホストグループレベルのライセンス使用状況レポート

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